映画

あっというまに11月。

10月中旬の大きなイベントが終わって、多少はのんびりできるかと思いきや、実は終わってからの方が精神的にはキツかった、というお話。たぶん、良くあることなのだろう。 物理的な忙しさはそれほどでもなくて、それが余計に私のチキン・ハートには耐えられな…

トランスアメリカ @京都シネマ

見ました。おととい、かな。よい意味で「アメリカ的」なロードムービーという印象で、とても良い作品だと思いました。 トランスジェンダーの主人公を、決して重たく、深刻になりすぎずに、かといって茶化すのではなく、軽やかな笑いをはさみながらラストに持…

蟻の兵隊 @京都シネマ

最終日。結構な人の入りであった。たいへんに印象深い映画だった。 元・日本兵であり、日本軍山西省残留問題の原告であり、そこで戦った者として、あの戦争がなんであったのかをひたすら突き詰めようとする、奥村和一さんというひとりのおじいさんを追ったド…

紙屋悦子の青春 @京都シネマ

ほんとうはトランスアメリカを見ようと思っていたのだけれど、昨日テレビでいろんなドキュメントを見て、なんとなくそういう気分じゃなくなって、こっちを。 「戦争」と、その中で起こる「悲劇」が描かれるのに、スクリーンで展開されるのは時折劇場内に笑い…

TRICK劇場版2 @TOHOシネマズ二条

相変わらず、「くだらない」が最大級の賛辞として成立する圧倒的なくだらなさ。小ネタ小ネタで気づけば2時間。合併後の市長選挙立候補者の人選が特に絶妙。あと、『運命じゃない人』以来、中村靖日の顔立ちにすごくはまっている自分に気が付く。なんとも、…

カミュなんて知らない @京都シネマ

今日は授業がないので、午前中一回上映に行ってきた。端的に感想を言うと、わかったような、わからないような。「わかる」必要なんてない、といってしまえばそれまで。カミュ『異邦人』にはじまって、サマセット・モーム『人間の絆』、ヴィスコンティいろい…

バーバー吉野

バーバー吉野 スペシャル・エディション [DVD]出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ発売日: 2004/10/22メディア: DVD購入: 1人 クリック: 64回この商品を含むブログ (221件) を見る見たのはずいぶんと前なのだけれど。 「権力装置としての髪型」という…

嫌われ松子の一生 @シネリーブル神戸

せっかく神戸まで来たので、そして大丸の目と鼻の先だったので、シネリーブルにも行ってみた。 なかなか広くて、良い雰囲気だった。映画の方は、良い映画だとは思ったけれども、面白かったとか、楽しかったとか、そういう一面的な感想をちゃらっと述べること…

銀のエンゼル

銀のエンゼル [DVD]出版社/メーカー: インディーズ・メーカー発売日: 2005/09/24メディア: DVD クリック: 18回この商品を含むブログ (98件) を見る町にひとつしかないコンビニに集まる様々な人々をめぐって、それぞれにいろんなエピソードが展開するから、ど…

間宮兄弟 @京都シネマ

ささやかで愛らしい映画だった。ぱっと見ると「この2人が兄弟役?」と思ってしまうような佐々木蔵之介と塚地武雅が、ほんとうの兄弟に見えてくるからすごい。兄も弟も可愛らしい。それから、本間姉妹の妹・ゆみ(北川景子、というらしい)がよかった。軽く…

THE LONG SEASON REVUE/FISHMANS @みなみ会館

最終日にようやく。ライジングサンの映像が見られるとは思っていなかったので、ややびっくり。あの何とも言えない空の色。とにかく欣ちゃんが楽しそうなのと、やっぱり山崎まさよしのLONG SEASONが印象的だった。それから、ライブの間に挟まれる映像も概して…

シムソンズ @みなみ会館

友人と、2回目。やー、良い映画だと思う。 そして、これはもう大泉さんの映画と言ってもよいのじゃなかろうか。あて書きかっていうくらいのはまり具合。漁協のジャンパー似合いすぎ。 フィッシュマンズも早いとこ見に行かなきゃ。

エドワード・サイード OUT OF PLACE @京都造形芸術大学

昨日、ゼミを休み、春秋座であったシンポジウムと上映会に行った。シンポジウムにはサイードの配偶者であるマリアム・サイードさんが出席されて、わりとゆっくりとした調子の、聞き取りやすい英語で、息子、娘、それと月齢8ヵ月半の孫“エドワード”の話、ガ…

ホテル・ルワンダ @滋賀会館シネマホール

結局行った。見て良かったと思ったけれど、同時に、これが『「史実を基にした」映画』であるということを考えてしまった。史実ではない。だから、これだけを見て、ルワンダで1994年に起こったことについて語るわけにはいかない。けれど、史実へと繋がるきっ…

茶の味 @みなみ会館

京都駅まで従兄弟を見送りに行ったついでに。 DVDを持っているけれど、映画館で見られる機会は嬉しい。最近ちょくちょく家で映画を見ることがあったけど、やっぱり映画は映画館で見るほうが好きだ。テレビモニターやらパソコンの液晶で見ても、あんまりな感…

サヨナラCOLOR @第七藝術劇場

結局見ず仕舞いになっていたのを、ナナゲイで今週アンコール上映しているということで、阪急に乗って、十三へ。なかなか行く機会がないけれど、とてもたたずまいの好きな映画館。鉄の扉と、青い椅子と、体育館の舞台調のスクリーン。 サヨナラから はじまる…

ばかのハコ船

ばかのハコ船 NO One’s Ark [DVD]出版社/メーカー: エースデュース発売日: 2004/03/26メディア: DVD クリック: 6回この商品を含むブログ (23件) を見る駄目さの金字塔というか真骨頂というか。「あかじる」だもんなぁ、そもそも。 これが受け入れられない、…

地雷を踏んだらサヨウナラ

地雷を踏んだらサヨウナラ [DVD]出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ発売日: 2006/06/23メディア: DVD購入: 2人 クリック: 73回この商品を含むブログ (51件) を見る先日アンリ・カルティエ=ブレッソン展に行って、ブレッソン→マグナム・フォト→ロバート・キ…

ナイスの森 @みなみ会館

オムニバスのような、繋がりのある登場人物たちによるいくつものエピソードが休憩を挟んでA面とB面に分けて展開されて、それぞれのエピソードにはなーんの脈絡もないのに、見終えてみると不思議とまとまったような印象を受けなくもない。ズレ過ぎて麻痺し…

かもめ食堂 @京都シネマ

昼一番の回を見に行った。どうやら満席らしかった。春休みとはいえ、平日のはずなのに、なぜ。 結構学生っていうよりおばちゃん多かったし。 不思議。巷はフィンランドブームか何かなのか。でも、ささやかな良い映画であった。主演の3人が個人的に好きなの…

秋刀魚の味

秋刀魚の味 [DVD]出版社/メーカー: 松竹発売日: 2005/08/27メディア: DVD購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (27件) を見るお父さん役の笠智衆の、若干棒読みっぽい、でも妙に味のある喋り方が好きだ。「みちこー、シャボンないよー」って。それか…

ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ! @小牧コロナワールド

日本語吹き替え版を、母親と。クレイアニメで長編(90分ほど)というのがまずすごいけれども、単に「労作」なだけでなくて、ものすごく細部までつくりこまれていて、楽しめた。ミヒャエル・ゾーヴァが“conceptual art”っていう名称でスタッフロールに加わって…

スクールデイズ @みなみ会館

『音楽・オオヤユウスケ』に惹かれて。それと、松尾スズキと。 青春学園モノに見せ掛けて、ちっともそうではない。 タイトルの『デイズ』からして、“days”ではなくて“daze”だった。 内容に関しては、若干中途半端になってしまったような印象もあるけれど。個…

オダギリジョーオトコ前ナイト @みなみ会館

イン・ザ・プール ふせえりと岩松了と江口のりことオダギリジョー。時効警察そろいぶみ。公開時に見たときよりも、随分素直に楽しめて、笑えた。 松尾スズキは確かにはまり役で、それは、見てくれとかぶにぶに感だけでなくて、「声」が非常に伊良部っぽいの…

落下する夕方

落下する夕方 [DVD]出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ発売日: 2002/06/25メディア: DVD購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (14件) を見る主役3人の配役が最高にぴったりしている。 特に、原田知世と菅野美穂。華子が死んでしまうことだけ、何と…

8人の女たち

8人の女たち デラックス版 [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2003/07/21メディア: DVD購入: 2人 クリック: 106回この商品を含むブログ (179件) を見るDVDで。なんていうか、ミュージカル「仕立て」(あくまで「仕立て」)なの…

エリ・エリ・レマ・サバクタニ @京都シネマ

映像がとても美しくて、好き。それから、草原での演奏を終えたあとの浅野忠信の表情が、すごい。なんて顔をするんだ。

初恋のきた道

連日、友人とDVD鑑賞会。自分じゃ映画館に行くばっかりで、めったにDVD借りて映画を見る、ということはしないのだけれど、これはこれでいいかも。見終わってもう一度見返す、という業ができるし。難点はコンピュータのモニターが小さいことだけれど。 で、初…

友人宅で

夕食をご馳走になり、花とアリスのDVDを一緒に見る。花もアリスも、危うげで、身勝手で、とげとげしていて良い。それから、蒼井優が恐ろしく可愛らしい。

父と暮せば @京都シネマ

「死ぬるんが自然」であった1945年夏の広島で、生き残ってしまったこと、「見捨て」てしまったことへの後悔。その感情も、葛藤も、私には到底わからないけれども、必要以上に重すぎず、押し付けがましくもなく、良い映画だと思った。 広島弁がまた良かった。…