初夏の大和路見仏ツアー その2

2日目は百済観音に会いに法隆寺へ。

天気も良くて結構な人手だった。

 

西院伽藍から入り、まず五重塔の四隅を支える邪鬼にひとしきりときめき、講堂の薬師三尊を見て廻廊に出たら、金堂に入るための行列が出来ていた。
いかに連休とはいえ、釈迦三尊見るのに行列が出来るってすごい話だ。人波に屈してあんまりじっくりは見れなかったけれども。

西院伽藍を出て、若干既にどきどきしながら百済観音のいらっしゃる大宝蔵院へ。昨日の興福寺国宝館に続いて、国宝・重文が勢揃いだった。展示スペース入ってすぐのとこにもう夢違観音いるなんて思わないもん、普通。

小さめサイズの整った如意輪観音とか、ややふくよかめな吉祥天とか、玉虫厨子とかを半ば心ここに在らずの状態で見つつ、右に折れて百済観音のところへ。もう、なんか、見惚れる。あの人はすごい。
見上げるアングルをいろいろ変えつつ、長いこと立ち尽くして、名残を惜しみつつ、順路に従って大宝蔵院を出た。やっぱりなぁ、ぴかいちだなぁ。ため息。

ちなみに、この大宝蔵院の四天王像の邪鬼はなかなかユーモラスな踏まれっぷりで良かった。ただ増長天付きの邪鬼だけ、仰向けで首根っこをがっしり踏まれて苦悶の表情を浮かべていて、ちょっと不憫だった。

それから、ご開帳になっている救世観音を見に夢殿の方へ向かったら、また大層なクゼカン待ちの列が出来ていた。列に並びながら道々みやげもの屋を眺めていたら、法隆寺限定聖徳太子ストラップなるものを売っていて、その聖徳太子の、やけに茫洋とした表情が妙に面白くて、思わず買ってしまった。

で、救世観音をみる。これもあまりじっくり、という訳にはいかなかったけれども、金堂の釈迦三尊と同系列の顔。

夢殿を見終えた時点で既に4時半を回っていたので、中宮寺は諦めて帰る。1日あって法隆寺しか行っていない、と言ったら友人のお母さんに苦笑されたけれど、百済観音がいるとあっちゃ仕方がない、と、自分たちに弁明。