空中庭園 @滋賀会館シネマホール

最終日に、逡巡の末、夕方雨があがったので行ってきた。

『家族の崩壊と再生』というよりは、唯一のルールの崩壊・無効化が露呈しても、なお崩壊することのない『家族』の物語だった。

本当は「理想の家族」なんてとっくに駄目になっていて、でもその駄目さを抱えて、「家族」は生きていくし、生きていける。
という。

途中は何のホラーか、というような場面もあったけれど。さらにはサスペンスの要素も、コメディの要素も。

それから、人間は、他人の一言で案外救われるものかもしれないと思った。

「あれはな、洗濯物が乾くためや」
というようなソニンの台詞が、良かった。