東アジア・イデオロギーを超えて/古田博司

前述の東アジア本を読み終えた。大体においてなるほどなぁとは思ったが、首肯しきれない感じ。何に違和感を感じているのか自分でも把握できてないのだけれど。

あと、もう単なる愚痴だが、論文集なのを差し引いても各章のつながりがバラバラで、もうちょっと本としてまとめるときに何とかできなかったのかと思う。金大中の国会での演説とか3回は引用されてるし、何章だったか忘れたがいきなりマルクス主義の話になったり丸山真男が担ぎ出されたりするし、散漫な印象も。読み手にフレンドリーでないなぁと少し思った。

ただ、フォローしておくと笑、議論の着想とかポイントは私にとっては新鮮なもので、面白かった。

現状から見れば「理想」とか「お題目」であるとは分かっていても、その理想を否定できない自分の甘さも良く分かった。が、あまりそれを自分で悪しきことだとは思っていない節もある。