青春8きっぷナイト@みなみ会館 つづき

名前と、アニメであることしか知らなかった作品。
でも、もしかしたら4作品の中で一番引き込まれて見ていた。

スピード感、疾走感、なんと表現していいのかいまいちよくわからないが、とにかく、そういう、どきどき、わくわく、はらはら、そういう形容詞で表されるような感じがとても良かった。

神様のてきとー具合、やくざとのぶっとんだカーチェイス、くじらの体内で30年暮らし続けたおじいちゃん(どこからどう見ても、というか聞いても藤井隆の声なのだけれど、それが妙にぴったりしていた)とか、好み。

このくらい説明不足気味で、「ついてこれなきゃ置いてきぼりね」的なぶっ飛んだ映画がやっぱり好きなんだなぁ、と、再確認。
まぁ上品ではないけれど。

西くんは、かっこ悪いからこそかっこいい、の典型だった。

監督の湯浅政明さんは、クレヨンしんちゃんのアニメーターの人らしい。
言われてみれば、ところどころにしんちゃんっぽさがなきにしもあらず、という感じ。

今日見た4作品の中で、今もう一度見たいのはどれか、と聞かれたら多分これって言うと思う。

出てくる人がみんな、なんというか、いとおしい。
門くん@松田龍平も、恋乃@酒井若菜も、その両親@平泉成大竹しのぶも、毬藻田@松尾スズキも、浴衣@キング清志郎も、役名忘れたけど小島聖も、その息子役の子(「不毛、っていう言葉知ってる?」が個人的にはとてもツボだった)も、もうみーんな可愛らしい。ええ、アニメソングの大家であるらしいセイキ様@皆川猿時も。

グループ魂のバイト君も出ていた。小日向文世田辺誠一片桐はいりも無駄に素敵に出演していた。

旅館の庵野&安野夫妻とか、コミケ会場のしりあがり寿やら内田春菊やらにはエンドロールまで気付いてなかった。チーム紅卍における相方河合克夫と、枡野浩一(あわせて金紙&銀紙、だっけ?)も一緒に出ていたけれど、本当に似ていた。
こういう、配役でニヤリとしてしまうあたり、ちょっと自分でもどうかと思ってしまうけれども。

なんか、ここがこうだったとか、そういうかたちの感想が浮かんでこない。全部ひっくるめて好き、というか、この映画はこれ以外のあり方が想定できない感じさえする。
サブでディープな世界を堪能させていただきました。



劇場に入るときにもらったフリーペーパーっぽい新聞(エピス、というらしい)に、内田樹のうほほいシネクラブ」という連載がのっていて、思わずしのび笑い。エターナル・サンシャインをとりあげていた。短いけれど、内田さんらしい、素敵な小話だった。