イワシ・観覧車・ブレッソン
をめぐる遠足。
ということで、先日再会した友人と天保山へ。
海遊館では、子供連れに混じって、気が遠くなるくらいに延々回遊し続けるイワシに感動し、「メガネモチノウオ」のネーミングセンスに脱帽し、正面から見たマンボウの神経質そうな面持ちを心配し、鏡に映る自分の姿を凝視し続けるペンギンに笑った。
イワシの口の開けかたは本当にすごかった。
一日中でも見ていられるに違いない。
それから併設のデパートのようなところでお昼ご飯を食べて、サントリーミュージアムのアンリ・カルティエ=ブレッソン展に。
芸術としても、報道としてもその意義を認められている(と思われる)「写真」という、不思議な手段。
途中に、「撮影とは認識である」というカルティエ=ブレッソンの言葉がパネルに書かれて展示されていて、なるほど、と思った。それを撮った人による、ひとつの「現実の見方・見せ方」という点で芸術であり、それが「現実」であるという点で報道であるのだと思う。
同じ写真でも、見る人によって背後に想像される「物語」は違う。つまり、「現実」はひとつではない。そんなことまで考えた。大変面白かった。
ドキュメンタリー映画も、是非見に行きたい。
サントリーミュージアムを出てから、暗くなるまで待って、海遊館とのセット券を買っていたので観覧車に。いい大人同士、カップルでもないのに観覧車、という状況がまず面白過ぎたが、確かに綺麗であった。
久々に、朝から晩まで遊び倒して、有意義な土曜日だった。