須田国太郎展@京都国立近代美術館

 

行きたいと思いつつ最終日まで持ち越してしまったけれど、息抜きのつもりで行ってきた。

図録をパラパラ見返していたら、途中までかなりの割合の作品の色調がおおざっぱに言えば似通っているように思うのだけれど、会場で実物を見ているときにはそんなことまるきり微塵も感じなかった。大袈裟だけれど、「そこに居合わせる」ことの効果というか魅力というか、エネルギーみたいなものを思ってしまった。

個人的には最後の方の「動物園」とか「山羊と木蓮」とか「樹下」とか「るりみつどり」とかの、一瞬ぎょっとする感じがとても好き。

「鉱山」の異様な山の様子もなにか心に刺さるものがある。油彩絵の具の質感がすごく生かされているような感じ。自分で描くわけではないので実感ではないただの印象だけれども。


うまく言えないけれど、使われている色から受けるイメージと、絵を全体としてみた時のイメージに、微妙な齟齬がある気がして、それがすごく面白かった。

それから、いろんな「緑色」があって、どれも素敵。特に紺色がかったような緑が好きだと思った。


すっきりさっぱりリフレッシュ、という訳にはいかないけれど、有意義な休日だった。