オペレッタ狸御殿

MOVIX京都で5/28から。昨日弥次さん喜多さんを見に行った時にもらったチラシに公開日が入っていた。


そういえば、知らぬ間にMOVIXの南館(っていうのかどうか知らないが)ができていた。

都市型シネコンは車を持たない私みたいな人間には確かに便利だし、南館ができたことで若干なりとも上映本数が増えるのだろうし、そういう意味では歓迎すべきことなのだろうが、ちょっと、なんか、気が引けるんだよなぁMOVIXに一人でつかつかと入っていって切符買うの。ゲームセンターみたいだし。

それに、MOVIXみたいな、ザ・シネコンにミニシアター系の映画までカバーされては、厳しいと言われ続けている本来の「ミニシアター」の立場がますます厳しくなるのかなぁなどとも思う。今の所シネコン系とミニシアター系の「棲み分け」がうまくいってるような感じも、傍から見る限りではしてるし。

まぁでも、シネコン/ミニシアターという区分さえ、どうでもよいものになっていくのかもしれない。正直シネコンでもミニシアターでも見たい映画が上映されるから見に行くわけだし。それに、京都シネマは一応ミニシアターを自認していると思うのだけれども、スクリーンは複数あるし、この間カナリアを見に行った時は甘い人生目当てのおばさま方が長蛇の列をなしていらっしゃって、かなり肩身が狭かった。カナリアにも十分沢山お客さん入っていたんだけれども。


大学時代を同じように京都で過ごした祖父は以前、京都は一見変わらないように見えるけど、やっぱり変わった、と言っていた。祖父が大学生だった時分からもう60年近くも経つと言うから当然と言えば当然だけれど。
松竹がMOVIXになったことにも、丸善河原町店がなくなることにも、しきりに「寂しい」と言っていた。
そういえば、梶井基次郎丸善で洋書の上に置いたレモンを買った果物屋、というのに連れていってくれたのも祖父だった。

祖父の話を聴きながら、私にはまだ、変化を逐一キャッチアップしていく事までは出来なくても、その変化を「寂しい」という感情をもって懐疑的に見る視点はないなぁと思ったのだった。

話がめっきりズレている。とにかく、個人的にはミニシアターの方が規模的に馴染み易い感じはあるが、だからといってシネコンに真っ向から反対、というポジションはとれないと思った、という話。

あぁ眠い。