呉智英さんの騒音公害訴訟

swan-song2005-03-11


中日新聞より。

防災無線試験放送の中止認めず
名高裁、呉智英さんの控訴棄却
 
2000年9月の東海豪雨後、愛知県西枇杷島町防災無線のテストのためとして毎日夕方クラシック音楽を放送しているのは、静寂な生活を求める人格権の侵害だとして、同町在住の評論家呉智英(くれ・ともふさ)さんが、町を相手にテスト放送の差し止めを求めた訴訟の控訴審判決が11日、名古屋高裁であった。熊田士朗裁判長は請求を退けた一審・名古屋地裁判決を支持し、呉さんの控訴を棄却した。

 判決は「防災行政無線で毎日、定時放送を流している市町村は少なくない。設備の点検のため、どの程度の頻度で放送するのかは、各市町村が状況に応じて判断すべき裁量に委ねられているところが大きい」とした。

 ■呉智英さんの話 非常に残念で怒りを覚える。全国で同じ被害に遭っている人たちが声をあげ始めており、無意味な騒音公害をなくすためにも最高裁まで争いたい。

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20050311/eve_____sya_____006.shtml

日本は信じられないくらい騒々しい、と3月に帰国する友人のドイツ人留学生が日本に来た当初よくこぼしていた。京都では、某古紙回収業者が赤い車で毎日のように回っていて、確かにちょっと辟易するけれども、彼にしてみれば駅・バス・電車のアナウンスすら「過剰」だそうだ。選挙カーなんて言わずもがなで、選挙時にはややげっそりしていた。こういう防災無線のテストも、耐えられない人にしてみたら拷問だろうに。

それよりも、びっくりしたのは呉智英さんが西枇杷島在住なことだけれども。