フンデルトヴァッサー展 −人と自然:ある芸術家の理想と挑戦 @京都国立近代美術館

雨の土曜日だったが、気が向いたので岡崎へ。

初期の、意外なほど「普通」な水彩画から、木版、シルクスクリーン、建築の模型、タペストリー、ポスターまでいろいろあったが、どの作品もものすごく「情報量」が多い。だから、見方を規制しないというか、どこをどう「面白い」と思うかにあたって、観る側の裁量に任されている部分が大きいと思った。
さらに「エコロジスト」としても有名であるらしい彼の思想を現しているのかどうか、タイトルの付け方も面白かった。うろ覚えだけれど、「心を移した恋人を愛しつつ待つのはつらい」とか、「ぼくの窓を全部食べた人」とか。

木版の下の枠外に、摺った人の名前と併せて押してあった「百水」という判を、始めのうち何の印だろうと思っていたら、「HUNDERT」「WASSER」で「百」「水」なのか。遠い記憶の彼方のドイツ語。