モーリス・ユトリロ展 @名古屋高島屋

今日が最終日ということだったので、帰京するついでに立ち寄った。

高校生の時に岐阜に見に行って以来のユトリロ

「白の時代」の、どんよりした白が好み。


出口近くに展示してあった、おそらく亡くなる少し前の、膝をかかえるようにして写った写真をみて、なんだか切なくなってしまった。

彼が時々小さく描く人間は、みんな背筋をぴりっと強張らせて、手をぎゅっと握っているみたいに見える。


会場内で、蘊蓄を垂れながら結構な音量で談笑している中年のグループがいて、「うわこの手の人とは友達になれない」とまたもや思ったのだけれど、最近許容範囲が狭まっているみたいなのだけれど、ふっと見たらグループのリーダーっぽい人が仕立ての良さそうなジャケットの両襟にたくさんのピンバッヂを計算された配置でおつけになっていて、一瞬にして友達になりたいと思った。多少蘊蓄家なくらい補ってあまりあるファンキーさだった。