友人がやっている

サークルが、人手不足だというので、臨時で参加してきた。

一種の読み聞かせサークルで、正直どう贔屓目に見ても子どもが得意とは自称しがたい私のような人間が行って、いったい何をしたらいいのかと内心少し思っていたのだけれども、実際行ってみたら何の問題もなくて、かなり興味深かった。

子どもって、理論の予想が出来ないというか、飛躍の仕方が面白いというか、ときどきはっとするくらい妙に鋭くて、面白い存在だなぁと思った。

腕相撲をするにしても、こちらが少しでも手加減しているとそれがわかるらしくて、「ちゃんとやるの!」と怒られたり、幼稚園の年長ぐらいの子になるともうかなり力強くて、本気でやっても引き分けたり。


1歳ぐらいから就学前ぐらいの子どもたちが主な対象のようで、言語の習得過程も垣間見れた。ような気がした。個人差の具合もあるので微妙ではあるけれども。言語学の講義で聞く生成文法なんかの詳細な理論は、正直よくわからないし、イメージもしにくいのだけれど、「確かにこれは『周囲の環境からのインプット』だけでは説明できない」というのはものすごく実感した。

あと、絵本が予想外に面白かった。ことば、特に擬音語・擬態語の選択が独特なものが多いし、口に出したときのリズムが非常に考え抜かれていると思った。

読み終えたあとで子どもに感想をきいても、その感想がものすごい変化球が多い。物語のどこが好きかということを訊いただけでも本当に多様な答えと理由が返ってきて、楽しませてもらった。

また人数のそろわない日があったら是非、と伝えて帰宅。

久々に感じる種類の充実感と疲労感。悪くない。