反日デモについて。

そんなネタを論じる知識も引き出しもないし、そういう政治的なあれこれを論じるのが好きでも得意でもないのだけれど。

ニュースを見ていて、どうしても、気分が悪くなる。どうも嫌だ。にやにやしながら中国人女性の乗った日本車を蹴りつけ、卵を投げ付ける彼らも、中国大使館に白い粉やら薬莢やらを匿名で送り付ける彼らも。日本車に乗った中国人女性の必死の叫びに、思わずチャンネルを変えること数回。

日本の常任理事国入りに反対なのも、教科書問題、歴史認識問題での日本の態度に腹が立ってるのも、中国の、特に経済的な「現状」に対する不満を日本への不満に転化しているというのも、おそらく本当なんだろう。

だけど、彼らがデモの範疇を逸脱した、うす笑いをうかべながらの破壊行為で示しているのは、日本を象徴する、全ての「日本的なるもの」への嫌悪感にしか見えない。

ネットで読んだのか本で読んだのか記憶が定かでないのだが(従って誰の、何時のリサーチに基づくのかも不明。レポートで使ったら不可だろう笑)、中国にいかに多くの日本企業の工場が進出しているとはいえ、工場長レベルは依然として日本人が多いのだそうだ。その事実は、中国人にしてみれば、相変わらずの収奪の機構に見えやしないだろうか。
あぁただの憶測。先走りかな。

ただ、そういう工場で働いていて、常日頃日本人の上司に嫌な目に遭わされている人々が反日感情を持つ、というだけなら非常に解りやすいのだけれど。
まぁ、そんなに簡単なことでもないのだろう。

とりあえず、考えたのは、「日本」や「日本人」についてまわる、半ば固定化したステレオタイプなレッテルでさえも、私たちは甘んじて引き受けなくてはいけないのじゃないかなということだった。当たり前と言えば当たり前のこと。

あぁよくわかんなくなってきた。もう寝よ。